9. 標準的な章立て
提出先から章立てを指定されていなければ、次の構成を基本にするとよいでしょう。短い計画書では複数の項目をまとめ、長い計画書では小見出しに分けます。
これは、完成した文書の並びです。研究を考える順序ではありません。このガイドでは、研究問題→目的→RQの仮案を置き、意義も考えてから文献を調べます。その結果をもとに3点のつながりと意義を見直し、研究デザインと実施計画を作ります。第8章で更新したTwo-Pagerを目的・RQ・方法の核にし、第4章で作った導入の骨組みと、第6〜8章で残した研究の質、倫理、実行可能性の検討を組み合わせて、次の形に並べ直します。
- 仮タイトル:対象と中心概念が分かるタイトルを付けます。必要に応じて、方法や文脈も含めます。
- 要旨:問題、目的/RQ、方法、期待する貢献を短くまとめます。
- 背景と問題設定:問題の重要性、すでに分かっていること、未解決の点、研究が必要な理由を説明します。
- 先行研究レビュー:個々の文献を並べるだけでなく、研究同士の関係が分かるようにまとめます。理論、知見の一致や対立、先行研究の不足や前提を示し、そのなかに自分の研究を位置づけます。
- 研究目的、研究質問、必要に応じて仮説:それぞれの関係が分かる順序で示します。
- 理論的・概念的枠組み(必要な場合):先行研究レビューで、自分の研究の土台にする理論や概念的枠組みが見つかった場合に書きます。
- 研究方法:研究アプローチ、対象、資料・データ、収集方法、分析方法を説明します。
- 研究の質:研究アプローチに応じて、妥当性、信頼性、信用性などを脅かす問題と、その対策を示します。
- 倫理・データ管理:所属機関の倫理審査のフォーマットと手引きを確認し、求められている項目に沿って書きます。
- 研究の意義、期待する貢献、成果の届け先、限界:誰の理解や判断がどう変わるのかを説明します。成果をどのような形で届けるのか、どこまで主張できるのかも示します。
- 工程、資源、予算、リスク:計画を実行できることを、具体的な根拠とともに示します。
- 参考文献・付録:参考文献をまとめ、必要に応じて質問票、面接ガイド、募集文、同意文書、分析計画などを付けます。
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