山本五十六は有名な名言を言ったのか

@knsmrさんがツイートしていた「Learning from Toyota’s Management System」という動画が超おもしろかったので、リーンに興味のある人は是非見てほしいんですが、そのなかでトヨタの歴史は豊田佐吉ではなく「上杉鷹山からはじまった!!」と言っていて、上杉YAVAY!!鷹山YAVAY!!って感じなんですけども、彼の言葉に

やってみせ 言って聞かせて させてみせ 褒めてやっても人は動かじ

というのがあるそうです。でもそれって、山本五十六の言葉じゃない?と思ったあなたは正解。ググってみると上杉鷹山からインスパイアされたみたいですね。なかには「その続きもあるんやで?」とかドヤ顔で言ってる人もいましたけど、山本五十六は本当にそんなこと言ってるの?……ということで調べてみました。

結論

「言ってるかもしれないけど証拠がないwww」

考察

http://www.amy.hi-ho.ne.jp/makj/sub2_18.htm より引用:

暇そうに受付で座っていた館長に「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」の言葉はこの手帳に書かれていないのかと尋ねてみた。館長の説明では、上記の言葉はメモされていない。また時々、来館者や電話等で質問を受ける。それに関しては長岡市の関係者が調査したが、山本五十六関係の書物等には書かれたものはないと言う。私も山本五十六関係の書物を何冊か読んだが、書かれたものは見つからなかった。

なんとwww。別にエビデンス厨ではないので、紙で残ってないならそれはそれでいいんですけど、じゃあどうして「彼の名言」として広まったのかというと……

そのため、館長は長岡市観光課等で作った観光案内では、次のようにしたと言う。「山本五十六が折に触れて語ったこの言葉は、山本五十六が創出したものではないにも関わらず、その鋭い洞察から五十六の言葉として広まり、現代でも人材育成の名言として広く知られている。」

ちょっと物議をかもすような感じでなかなかYAVAYですね。

勉強になりました!

角 征典(かど まさのり)@kdmsnr

ワイクル株式会社 代表取締役、東京工業大学 環境・社会理工学院 特任講師。アジャイル開発やリーンスタートアップに関する書籍の翻訳を数多く担当し、それらの手法を企業に導入するコンサルティングに従事。主な訳書に『リーダブルコード』『Running Lean』『Team Geek』(オライリー・ジャパン)、『エクストリームプログラミング』『アジャイルレトロスペクティブズ』(オーム社)、『図解リーン・スタートアップ成長戦略』(日経BP社)、『Clean Coder』(KADOKAWA)など。大学では、起業家育成プログラムにおいて、「デザイン思考基礎」および企業と連携したPBL型講義「エンジニアリングデザインプロジェクト」を担当。共著書に『エンジニアのためのデザイン思考入門』(翔泳社)がある。