トヨタ生産方式の「かんばん」はひらがな、ソフトウェアの「カンバン」はカタカナとする。紛らわしい名前をつけるなと言いたいが、仕方ない……。

カンバンの特徴は「現状から始められる」という点だ。まだ慣れていないような新しいものを一気に導入する必要はない。見慣れたものを少しずつ導入すればいい。

3つの原則

  • 見える化
  • WIPの制限
  • 流れの管理

(本家は5つ以上あるようだが……結局のところ上記3つの言い直しにすぎない)

課題を確認する

まずは課題を確認したい。先ほども言ったように「現状から始められる」ところがカンバンの特徴である。現状の課題を列挙するところから始めよう。それから、カンバンがそれを解決できるかを確認していこう。

仕事を見える化する

次は作業を「見える化」したい。見える化のメリットは他の解説にゆずるが、とにかく見える化したほうが仕事は捗る。現状の仕事を付箋紙にリストアップしよう。どんなものがあるだろうか?サイズ、種類、担当者、いろいろなことが違っているだろう。それでも構わない。とにかくリストアップしよう。「頭のなかにだけある」仕事をなくそう。すべて紙に書き出すのだ。みんなの「仕事」の認識は統一できているだろうか?

ワークフローを見える化する

仕事の「はじまり」と「おわり」はどこだろう?その途中には何があるだろうか?それらをワークフローと呼ぶ。ワークフローを書き出してみよう。これは典型的なもので構わない。例外がたくさんあって無理というのであれば、通常ケースだけでも構わない。なんとなくでいいので、仕事の流れを作ってみよう。

それから、後工程と前工程は「お客様」なので、何か工夫はできないかと考えてみよう。

※ ただし、ワークフローは一直線ではない!

仕事の付加情報

名前、ID、納期、担当者、種類。仕事に情報があれば、付箋紙に記録しよう。

種類が大きく違う場合(たとえばバグや特急項目)は、別のレーンを用意して、まったく違った流れにすることも可能。

WIPの制限

理論上は「1」が最速ではあるんだけど、冗長性がないので流れが止まる可能性がある。

現状の2倍にしてから、20%ずつ減らしていく。問題が出れば、元に戻して改善する。

メトリクス

  • リードタイム(作業が終わるまでの時間)
  • サイクルタイム(ひとつの作業工程にかかる時間)
  • スループット(単位時間あたりの作業数)
  • サイクルタイム = WIP / スループット (リトルの法則)
  • ボードにある課題やブロッカーの数
  • 納期順守率
  • 価値要求と失敗要求

チャート

  • 統計的プロセスコントロールチャート
  • 累積フロー図