デザイン思考とは

デザイナが普段からやっている方法を形式知化して、デザイナ以外でも「デザイン」できるようにしたもの。大学や企業によってプロセスに違いがあるが、「インプット→プロセス→アウトプット」の流れがあるのはだいたい同じ。

それに加えて、ユーザーの観察やインタビュー、プロトタイピングなどによって、常にフィードバックを効かせながら進んでいくので、単なる直線的ではないところも特徴。フィードバックがあるという意味で、アジャイル開発やリーンスタートアップの手法もあわせて学ぶと効率的だと思われる。

あくまでも暗黙知を形式知化したものなので(教育用に作られたものは特にそうだが)バッサリ抜けているところがありそう。インタビューや観察は誰でもできるから/できそうだから、教育メニューに入りやすい一方、後半は何らかの形でアウトプットしなきゃいけないので(アウトプットすることで新たに学ぶわけなので)、「デザイナ以外でもできる」と言いながら、まるっきり手を動かせない人はダメだと思われる。そして、ここは教育メニューに入れにくいかも。手を動かす教育は別途必要。

デザイン思考のプロセス

デザイン思考の5ステップが有名。だけど、ダブルダイヤモンドのほうがよいと思う。


  • 共感から「ニーズ」と「インサイト」を探る。インサイトは相手が気づいていないもの(ニーズは○○だけど、本当は……)。
  • 「インサイト」から「How might we...?」でプロダクトの「コンセプト」を作る。(「We wonder if ...」の場合もある)
  • 「コンセプト」から複数の「ソリューション」を考え出す。(これが「How might we...?」の場合もある)
    • これだと「コンセプト」の抽象レベルがぐらぐらする……ので、「ソリューション」を評価してから「コンセプト」を再定義する。コンセプトは階層化してもよいかもしれない。目的手段分析図を使うとか(慶応SDMでは「バリューラダー」という名前がついてる)。

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インサイトのところにジャンプがある。コンセプトメイキングのところでまたジャンプがある。単なるブレインストーミングでは、うまく飛び越えられない気がするんだけど、「コラボレーション」で片付けられている感じがする。もっとうまくやる方法が必要。

各種ツール/プラクティス

プロセスのそれぞれのステップにツールがあったほうがよさげ。

1. 共感(データ収集)

  • 参与観察、エスノ
  • インタビュー
  • What? How? Why?

2. 問題定義(新しい着眼点からのデータの解釈)

  • 図解してパターン化
  • 共感マップ
  • CJM or サービスブループリント
  • Point Of View: [USER] needs to [USER'S NEED] because [SURPRISING INSIGHT]
  • インサイトの抽出法としてのTCS([Tensions], [Contradictions], [Surprises])
  • 強制的なリフレーミングのための何かが必要そう

3. 創造(ソリューションの決定)

  • HMW?
  • ブレスト
  • プロトタイピング
  • WHY-HOW Laddering
  • エレベーターピッチ
  • 魔法の杖
  • メタファ

4. プロトタイプ(創造とセットのほうがよさげ)

  • ペルソナ
  • シナリオ

5. テスト

参考:

リンク

スライド

Design Thinking 2015 from Masanori Kado

参考文献

参考文献