4〜6月は研修が殺到する時期でして、おかげさまでいろいろな会社さんからお声がけいただいているわけですが……本当は研修とかしなくてもですね、社内でやったほうがいいと思うんですよ(でも、私の仕事がなくなる!!)。

私の仕事がなくなる……ことはさておき(お仕事お待ちしています!!)、人事の方からも社内講師を増やしたいという話をよく聞きます。で、ワークショップってどうやって作ればいいんですか?という質問につながるわけですけども、そんなの私が知りたいですよ。とはいえ、参考にしている作り方がありまして、あまり知られてないみたいなので紹介しますね。「4C」というフレームワークです。でも、アジャイルコーチ界隈では有名な手法みたいですよ。

元ネタはこの本ですね。詳しく知りたい方はこちらを読んでください。

Training From the Back of the Room!: 65 W...

著者: Sharon L. Bowman
出版日: 2008-12-23
出版社/メーカー: Pfeiffer
カテゴリ: eBooks

「4C」というのは、

  • Connections
  • Concepts
  • Concrete Practice
  • Conclusions

の頭文字をとったもので、それぞれ「前提知識と学習知識の接続」「新しい知識の学習(さまざまな方法で)」「アクティビティ」「まとめ、ふりかえり」を意味します。個人的には、インストラクショナルデザインをうまくフレームワークにしているように思います(著者は脳にやさしいトレーニングと言ってる)。

Connections

ワークショップは、受講者が部屋に入った時点からはじまっています。30分前に着いてしまうと、開始時間まで「気まずい雰囲気」が流れることがよくありますよね(私はあります)。BGMを流す手もありますが、いっそのことアクティビティをしかけてみるのはどうでしょうか? というのがこのパート。期待することや疑問点を表明してもらって、できれば周囲の人たちと意見交換できるようなアクティビティを設定するといいでしょう(書籍にはいくつか例が載ってます)。

Concepts

このパートは講義なんですが、受講者は10〜20分で集中力が切れるので、必要なことしかしゃべりません。できれば、絵を使うといいでしょう。

ここで大事なのは、講師があまり前に出ないということです。「Training From the Back of the Room」というタイトルが示すように、講師は教室の後ろからコーチのように支援します。受講者同士で教え合うような、「アクティブラーニング」を形成するわけですね。たとえば、「ジグソー法」なんかを使えば、講師はほとんど不要になります。

Concrete Practice

ここはワークショップの本体なところですね。書籍では「Teach-Back」が推奨されてますけど、個人的には、何らかのゲーム一択だと思ってます!! ここは工夫のしどころなので、頑張って考えましょう。

Conclusions

最後はまとめとふりかえり。普通ですね。いろいろ手法もありますけど、「いろいろやる」ことが重要かなあと思います。個人的に使っている評価軸は、「4段階」というやつです(「最高、よい、わるい、最悪」みたいな)。ここに「普通」を追加して、5段階にする奴は素人だと思う(でもまあ異論は認める)。


こんな感じで、4Cの構造を使いながら、Markdownでシラバスを作っていくのが私のやり方です。1コマ60〜90分として、トピックごとに4Cを作る感じです。それを複数回、繰り返してください。全体も4Cで構成して、「Concrete Pracitce」のパートに4Cを入れ子にするという方法もあるでしょう。

余談ですが、東工大ではIDEOと共同でデザイン思考のシラバスを作っているんですけども、4Cではありませんが、4つのモジュール(Lecture, Activity, Debrief, Design Challenge)から構成されるフレームワークを使ってますね。

というわけで、ぜひみなさんもワークショップを作ってみてください。

お仕事お待ちしています!!