東京工業大学での企画いろいろ
あまり外向きには話していませんでしたが、昨年から東京工業大学で特任講師をしています。「エンジニアリングデザインプロジェクト」というデザイン思考とモノづくりを一体化させたアントレプレナー教育の講座が担当です。メインの先生は別にいらっしゃいまして、私はソフトウェア開発で困ったことがあれば手伝ったり、リーンスタートアップやアジャイル開発で使えそうなプラクティスがあったらコッソリ導入したり、みんなにSlackを使ってもらったりと、企業のクライアント先でもやってるようなことを大学でもやってる感じです。とはいっても、みんな優秀なので手伝うことなんかそんなになくて、基本的には温かく見守る役ですね。
それとは別に、今年から予算をいただきまして、いくつか企画を担当することになりました。現時点で公開できるのは、以下の2つです。
1. TdX講演会シリーズ
私が所属しているプログラムが、「チームづくり」と「モノづくり」をテーマにしているので、それじゃあ、その両方に携わっている人の話を聞けばいいんじゃね?という単純な発想で始めたのがこのシリーズです。基本的に私が話を聞いてみたい人に声をかけるという熱意駆動のシステム(主に私の手作業)で運営されてます。
ただ、単なる講演会と違うのは、講演者に「お題」を出してもらい、参加者のみなさんに答えてもらうことですね。これは東大の中原淳先生の「ラーニングバー」という本に大きな影響を受けています。中原先生の本はどれもすごい。
- 『知がめぐり、人がつながる場のデザイン―働く大人が学び続ける”ラーニングバー”というしくみ』
この講演会シリーズは一般の方も参加可能です。現在のところ、最初の2回が決まっていますので、それぞれについて簡単に説明しておきますね。
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第1回目は「チームと開発者Kaigiづくり」。Ruby会議の高橋さんとDroidKaigiの日高さんをお迎えして、日本を代表する「開発者会議」について講演していただきます。2月に東工大でDroidKaigiが開催されていたり、ふたりともRe:VIEWの開発でつながっていたり、高橋さんは私の元上司だったりと、企画としてはスンナリ決まりました。初回なので、まあぶっちゃけ、テスト的な意味もありますね。
http://cbec-titech.connpass.com/event/28644/
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第2回目は「チームと漫画づくり」。『スティーブズ』(小学館)の作者さん(原作者の松永さんと作画のうめ先生)をゲストにお迎えして、マンガ制作の裏側について語っていただきます。第1回の話をしていたときに、松永さんから「漫画もチームで作るよ!!」と声をかけていただいたのがきっかけですね。松永さんとは原作小説を同人誌で連載していた頃からのお知り合いで、みるみるうちに売れっ子になって、すげーなーと思っていました。今回はうめ先生までいらっしゃるとのことで、正直、こちらとしても驚いています。
http://cbec-titech.connpass.com/event/28746/
2. HackU 東京工業大学2016
こちらは学生さん向けで、一般の方は参加できないやつですね。河合さんの以下の発言を見て、ああウチでもやりたいなあと思ったのがきっかけです。
Hack Uは本当に素晴らしい場なので、参加したことがない学生は全員参加しないと人生の損です。... https://t.co/OfQVITZE07
— 河合 太郎 (@inuro) December 13, 2015
その後、すぐにヤフーさんに問い合わせ。先方からも「東工大さんにも声をかけようと思ってました!」と言われ、打ち合わせまでスルスルと話が進みました。
ただ、実際に始めてみると、学生の集客が相当大変で、他の先生にも手伝っていただきながら、いろいろと集客を試みています(現在進行形で)。
集客方法の例:
- 大学のサイトにイベント情報を掲載してもらう
- 学食のデジタルサイネージに広告を掲載してもらう
- 履修説明会でチラシを配布する
- 先生方にチラシを配布する
- 先生方に案内メールを送付する
- 図書館にチラシを置く
- 各種サークルに案内メールを送付する
いや、学生のみなさんはマジで参加して。お願いします。
http://www.titech.ac.jp/enrolled/news/2016/033664.html
今後の予定
引き続き「TdX講演会シリーズ」を開催するので、お楽しみに。特に、「○○○○学会β」「IoT向けSIM」「お笑い」「チーム男子」「特撮」「人工知能」「まちづくり」あたりが、次に手がけたいテーマの候補です。
ハッカソンみたいなのは、もっと他にもやりたいですね。プログラミング教室みたいなのもいいかもしれない。あと、6月には学会運営があります。こちらも乞うご期待。あまり手を出しすぎるとしんどくなりますが、そこそこ頑張る所存です。